Today's Beautiful Web Words


"社交の場における自制の欠如、というまったく同じ現象が、女性にあっては「幼稚」(=世間知らず)と「おばさん臭い」(=厚顔)という一見正反対な形容を与えられる。その境目がどこにあるのかは、見る側が勝手に決めている。" icio.us/20anip

"どうもムダな気がする。というのも、私にはそもそもその境目が見えない。「幼稚」と「おじさん臭い」「おばさん臭い」はシームレスというか私のなかではかなりの部分同義語だ。ある日切り替わるのではなく、最初から最後まで同じなのだ。" icio.us/20anip

"どんな話でも「価値のある話」なのではなかろうか。親から無関心な対応をされてしまうことは、子どもにとって幸福なことではあるまい。「親は自分の話を聞くものだ」という前提で話をすることを、子どもはごくごく幼いうちは保証されるべきだ。" icio.us/vkcdue

"気を惹かれているつもりになっている。しかしじっさいに小説が私たちを感動させるのは、筋以外の部分(どう書いているのか)だったりする。だから小説の要約を読んでも小説を読んだことにはならない、ということはよく言われる。私も言う。" icio.us/gjuvvs

"番組にゲストで来た大御所芸能人の話に興味がない視聴者が、TVを消して「あーつまんねえ、でも大御所だからこれを聞きたい人が一定数いるんだろうなー」と思っていても、じつはその人のファンはだれひとりオンエアを観てないかもしれない。" icio.us/qzalpi

"話のプレゼン技術(how)は修練によって少しは向上する。しかし発話者は自分が「だれ」(who)であるかを選ぶことはできない。人に注目されたいからといって、きょうから総理大臣になります、というわけにはいかないのである。" icio.us/xrml4v

"もっと深刻な一大事と感じる、これも人情。レストランの隣テーブルの他人が激辛好きであることは価値がないが、自分の家族や恋人が激辛好きなら「いっしょに食事するときにどうするか」を考える必要も出てくるため、切実な問題となる。" icio.us/iuvdxf

"たいせつな人がこういう話をすれば、それは興味深い話となる。人は、重大な話に耳を傾けるし、話し上手の話にも耳を傾ける。著名人の上手な話やしょうもない話にも耳を傾ける。そして、身近な人やたいせつな人のしょうもない話にも耳を傾けるのだ" icio.us/iuvdxf

"TVではイイ奴っぽくふるまっていて裏で性格がクソ悪かろうが、そんなことはどうでもいいのだ。なぜなら俺たちは調理された「豚のロースト」の話をしているのであって、調理前の豚肉をナマで食う話をしているのではないのだから。" icio.us/znk1oc

"あとになって私は言語化できるようになった。ほっとけば見ることのない芸能人の「すっぴん」とか「平時の性格・言動」は、私たち一般人にとって、中世の人にとっての「月の裏側」みたいなもので、それを云々しても始まらないのではないか。" icio.us/znk1oc

"わざわざそんなことを言ったあの子の気持ちだ。いったいぜんたい、あんなことを言って野郎どもを鼻白ませて、なにがおもしろいのだろうか。この新たなるモヤモヤが、それからさらに年月を経て、あるとき、ストンと解消してしまったのである。" icio.us/0kgyvw

"「この手の顔はね、メイク取ったらだれだかわかんないよ」「男の前だと言動をガラっと変えそうだしね」のたぐいのことを言ってしまっていることに、気づいたのであった。中学のときのあの子は、こんなふうに悔しかったんだなあ……。" icio.us/rcm22l

"作風は好もしいのに「、」が多くて困る。吉田健一みたいな「、」の少ない文章のほうが好きなのだ。そういう個人的な好みはべつにしても、「太宰嫌い」の人たちの気持ちはわかる。太宰が苦手な人は、太宰の「甘え上手」なところが苦手なのだ。" icio.us/te0j0e